気づいてゆるんで前へと進んでー私のJJA認定ジャーナリングガイド養成講座受講記

初めまして!2歳になる男の子を子育てしながらヨガインストラクターとして駆け出しました、黒川 麻美と申します。この度、日本ジャーナリング協会主宰の「JJA認定 ジャーナリングガイド養成講座」をアーカイブ生として受け、全5回の講座を修了しました。講座にご興味ある方に少しでも雰囲気をお伝えできたら…という思いで振り返りますので、どうぞよろしくお願いします。
講座受講までの流れ
まず、私とジャーナリングとの出会いは小学生時代にまで遡ります。思春期特有?の誰にも打ち明けられない思いを紙にしたため、「何も解決はしていないけれどなぜかスッキリ」を体験していました。その後も多感な10・20代、激務だった社会人生活をそっと見守ってくれていたジャーナリング。息子を妊娠・出産した直後はしばらく遠ざかっていましたが、産後クライシスに陥り、カウンセラーさんとの面談の中でジャーナリングを勧められ、再会を果たしました。
出会った頃の「なぜかスッキリ」はやっぱり健在。いつしか、ジャーナリングをもっと体系的に知りたい、そして私のようにしんどい思いをしているお母さん達をメインにジャーナリングを伝えたいーそんな思いを抱いていたタイミングに、ちひろ先生をnoteで知りました。奇しくも先生も同じ男の子ママさんで、出産後にヨガとジャーナリングをお伝えしている…という点に勝手に親近感を抱き、私も受講したい!と即座に思いました。そうと決まれば行動は早く、先生にご連絡。講座のリアルタイム受講が難しそうな点なども含め、細々と質問やリクエストをさせていただいたのですが、先生は一つ一つに向き合ってくださり、半年ほどのウェイティング期間を経て受講に至りました。

産後はジャーナリングアプリにも助けられました
テキストは心強い味方
受講2週間ほど前に送られてきたテキストを一読しただけで、「これは充実した講座になるぞ」と確信。テキストには私が抱いていた「ジャーナリング=なんかスッキリ」について、心理学や脳科学の観点から数々の説が紹介されていました。それもそのはずで、テキストは臨床心理士に監修を受けたものだそう。とはいえ、専門的な用語ばかりで苦しくなるのではなく、具体的な例えも用いながら進みます。
一方で、テキスト内の参考文献や論文は巻末に紹介されていて、より深く知りたい人の道標となっていました。ジャーナリングから期待できる効果のお話や進め方、ジャーナリングテーマ案やクラスでよく受ける質問まで網羅されていて、ガイドとして活躍した後も長く心強い味方になってくれそうな一冊でした。
ちなみにこちらのテキストは講座スタート当初からブラッシュアップを経た改訂版だそうで、講座を通して先生が抱かれた「より体系的な内容で、エビデンスの提示もしっかりと」という思いが強く反映されていることを感じます。

ジャーナリングの"知りたい"が詰まったテキスト
ガイド・受講生、双方の立場がわかる講座
いよいよ講座がスタート。私は、初回と最終回はリアルタイムで受講し、2〜4回目はアーカイブ受講できるよう配慮いただきました(詳細は後述)。学びを共にする同期のメンバーは先輩ママさんと、20代のヨガインストラクターのお二人。それぞれ年齢や職業は異なりますが、「ジャーナリングを体系的に学びたい」「ジャーナリングのWSはいくつも見かけるものの、ガイドとして学べる講座はなかなか見つからなかった」という思いは同じで、初回の自己紹介から「わかる〜」という共感で始まりました。
テキストに沿って講座は進みますが、ところどころで受講生自身もちひろ先生のガイドでジャーナリングを行うというユニークな流れでした。これにより、ガイドとして得ておきたい知識を身につけつつ、受講生の立場としてもジャーナリングの楽しさを体感できました。このジャーナリングの内容も、テキストで学ぶ通り「立ち止まる」「整える」「踏み出す」の順になっており、「どうしてジャーナリングを伝えようと思ったか」「今感じているモヤモヤとした気持ち」を明らかにする現在地の確認から、段々と「夢や今後の目標」にフォーカスしていく流れで、自身の今後を見つめるとても良い機会でした。
私もOK、あなたもOKな"シェアタイム"
これまでジャーナリングは一人で行ってきた私にとって、"シェアタイム"というジャーナリング後に書いた内容を、メンバーとちひろ先生とで打ち明ける時間は気づきだらけでした。回を重ねるごとに受講生やちひろ先生の人となりが垣間見れ、「この人はきっとこの経験がバックボーンとなっているのかな?」「あ!この前お話しされていた内容とリンクしている!」と、点が線になる瞬間がそこここにありました。中でも印象的だったのは、まるでお母さんのような終始穏やかな眼差しで受講されていた先輩ママさんが、回も後半戦となった頃、とても熱っぽく言葉を紡がれた場面。「ジャーナリングを通してより人と広く繋がれる可能性を見出した」と語られる姿には私も心が動かされ、書いたことでご自身の可能性が広がったーそんな瞬間に立ち合わせてもらった気がします。
そしてこれは他人に抱くだけでなく、自分自身の再発見にもつながるのが"シェアタイム"のすごいところ。みなさんのシェアを聞きながら自分もワークを行っていると、揺らがせたくない芯はそのままに、「やっぱり私はこうやってみたいんだ」と改めて気づいて、その上で「もっとこうしてみよう」と具体的に考えが進んだり、「こんなことを足しても良いかも」といった余白が生まれていました。これは多分、ジャーナリングという作業は個々のものだけれども、シェアという共同作業を通して生まれる一体感が成せるものではないかと思います。シェア時に「なるほど、そんな風に捉えられているのか」と耳を傾けたことが、知らず知らずのうちに実は結構、自分の中に響いていて、次のジャーナリングの際、これまで一人では思ってもみなかったことがポンと言葉になって出てくる、不思議で楽しい瞬間がたくさんありました。普段、「〜するべき・〜せねば」思考に陥り、見解が狭まりがちな私にとってこの体験は衝撃的で、自分が緩んで楽になっていることを感じました。
ジャーナリングでは書いてNGなことなんて一つもないし、"シェアタイム"も無理に話さなくて大丈夫。心の安全が約束された場であるからこそ、「私もOKだし誰かの意見も(異なっても同じでも)OK」という温かな空気感が生まれている気がしました。
受講前は、自分がガイドするクラスはマンツーマンかなとぼんやりイメージしていましたが、この"シェアタイム"が心地よくて、私も複数人でのクラスを持ってみようと思えるほどでした。

ジャーナリングの寄り添い力に改めて感嘆しました
個性が溢れる修了試験
このように、改めてジャーナリングの素晴らしさを体感しているうちに、あっという間に最終回となりました。最後は受講生が一人ずつガイド役となって、自分で考えたテーマでジャーナリングを行います。一人30分ほどの持ち時間の中で、「"ジャーナリングとは"を解説」「ジャーナリング(タイムキーパーをしながら自身も行う)」、そして「"シェアタイム"時のまとめ役」までを担います。
テーマ決めからどうしようかじっくり悩み、私は「ジャーナリングfor my life」と銘打って、自分の過去の棚卸しから現在地確認、未来への展望までを幸福度指数のグラフを作って考える…というものにしました。"シェアタイム"では、皆さんが人生において大事にされている価値観やそれを形作ったとされる経験、そして死生観まで伺うことができ、PC画面越しではありますが、お一人お一人の存在がまた近くに感じられました。
そう、この"シェアタイム"。これまではちひろ先生のまとめ方が優しく、ほっこりしていた私ですが、いざ自分がガイド役になると、なかなかに忙しくなってしまいました。相手のシェアを受けて何か気の利いた言葉を探していたり、アドバイスしそうになったり、「いやいやこれではいけない。ちょっと深堀りインタビューさせてもらおう」として制限時間をオーバーしそうになったり。
そんな自分に気がつきつつ、他の受講生の方のテーマや進め方が本当に個性が出るものだと感じました。改めて受講生3人のテーマを見ると、全員が過去・現在、そして未来を見据えたものでした。が、その見つめ方は複数枚のオラクルカードからピンとくる絵柄を選んだり、夢や目標を叶えた時のイメージを問いかけるものだったり。"シェアタイム"のまとめ方も気づきを相手へとプレゼントされたり、応援したりと、実に個性が溢れる三者三様の素晴らしい内容でした。
ガイド役担当後には先生からフィードバックタイムが。良かった点を沢山ピックアップいただいて、改善点というよりプラスしても良いかも、という観点からアドバイスがもらえました。例えば、「科学的な根拠を知りたい生徒さんもいるので、もう少しジャーナリングで期待される効用について、過去の研究結果を交えても良いかもしれません」と、先生のクラス運営の経験に基づくお話しで、説得力がありました。が、こちらも「あくまで好みですが」といった前置き付きで、ガイドそれぞれの個性をとても尊重してくれました。

私の修了試験時に用いた手作りのジャーナリングシート
アーカイブ受講について
ここで、アーカイブでも講座の雰囲気を体感できるのか、気になっている方もいらっしゃるかと思います。答えを先に言ってしまうと、大丈夫!
まず、アーカイブ受講は全5回の講座のうち、3回までは可能です。特に初回と最終回はリアルタイム出席が望ましいとされ、これにより、ちひろ先生や他の受講生さんとの顔合わせができ、メンバーに入っている感覚が掴めました。また、アーカイブ生は講義動画を視聴後、感想の提出がお約束なのですが、先生が私の感想や質問を全体にシェアしてくださり、私という存在感をしっかりと作ってもらえました。おかげで修了試験は久々のリアルタイム参加でしたが、すんなりと皆さんの輪に入ることができました。もし、最終回はどうしても出席が難しいといった場合でも、別日で先生とマンツーマンで修了試験ができたりと、かなり柔軟にご対応いただけます(振替受講については別途料金の発生あり)。
このように、何ら支障なく受講させてもらったのですが、リアルタイム受講が羨ましい〜と思った瞬間を強いて挙げるとすると、"シェアタイム"時に「私もこの話題に入りたい!」と思う瞬間がいくつかあった時。講座も回を重ねると、どんどん互いの趣味や興味にまで話題が広がり、ちょっと脇道に外れる場面がアーカイブで見ていてとても楽しかったです。それほどまでに和やかな空気感が素敵な講座でした。
また、これはアーカイブ生に限らずですが、講義で気になった点は、ちひろ先生が丁寧に答えてくださいます。私はほぼ毎回のように質問をしていましたが、先生の経験から、時に参考資料を交えながら回答をいただけました。ここでも改めて先生の真摯な姿勢に触れ、私の理想のジャーナリングガイド像が確立されていきました。
終わりに
自分なりにジャーナリングを行なってきたものの、いざ自分がクラスを開くとなると体系的な知識に自信がないし、どう運営していけば良い?…そんな思いからちひろ先生の講座の扉を叩きました。
結果としてジャーナリングを深められただけではなく、修了生としてJJA協会にも加えてもらえることとなりました(協会加盟は任意)。加盟すると、開催するジャーナリングクラスを協会SNSで紹介してもらえたり、会員同士の繋がりも持てます。正直なところ、こういった講座はいくつか受けてきましたが、修了したらそれっきり感がありました。修了後もこのような流れを作っていただいたちひろ先生の想いージャーナリングを必要としている人にもっと届けたいーをここでも感じて、私も微力ながらその一翼を担うのだ、と自覚。私も、改めて気づきや余白が生まれる場づくりができるようなガイドになりたいと思いました。
もし、あなたが受講を迷われていたら、講座を少し覗いてみませんか?JJAのSNSでは、修了生が主催するはじめてのジャーナリング講座の告知や、修了生と先生との対話動画などが積極的にアップされていて、講座の雰囲気を感じられますよ。
ジャーナリングの輪が広がり、少しでも気づいて、緩んで、前へと進める人が増えますように。

いただいたディプロマ。ガイドとして精進します!
【著者】黒川 麻美
北海道は札幌市のお隣在住。2年前に長男を妊娠・出産したことを期に、これまで細く長く続けていたヨガに救われ、深く学びたい!と一念発起。2024年、RYT200を取得。
そんな中、どこか似たような経緯をお持ちのちひろ先生の活動をnoteで知り、勝手に親近感を抱く。最初は先生の「アンガーコントロール講座」を受講し、子育て中のセルフコントロール術に救われる。そして2025年、ついに憧れの「JJA認定 ジャーナリングガイド養成講座」を修了。
今後は駆け出しヨガ講師としてオン・オフライン共にクラスを持つ傍ら、ジャーナリングWSも開催予定。
<Instagram>nknk_yoga(個人)
nknk_commune(セルフケアコミュニティ)
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